学生ニートの日記

勉強したこととか作ったものとかいろいろ

『プラグマティズの作法~閉塞感を打ち破る思考の習慣~』-藤井聡

知りたいこと

プラグマティズムとは?

本のポイント

プラグマティズム」とは?

何かをするとき、その行動の目的・意味を考えながら行動する

プラグマティズムの作法」とは?

  1. 行動の目的・意味を考える
  2. その目的・意味は品性があるものであるべき

行動がプラグマティズムに即してるかどうかを調べる方法

  • So Whatテスト: 論文などに対して、「So what?」つまり「で?」と問う → 目的・意味を再確認
  • Grand Motherテスト: 自分のやっていることの目的・意味がおばあちゃんでもわかるものか確認

タイトルの「閉塞感」とは?

  • 行動の目的を忘れて、行動そのものが目的となる → 社会としての進歩がなくなる → 閉塞感が生まれる

ウィトゲンシュタインの「言語ゲーム」について

  • 概念を理解するためには、その概念がどういうゲームの中にあるのかをまず理解しないといけない
  • 例:将棋の「飛車」のコマは、まず将棋がどういうゲームなのかがわからないと、その動きや強さがわからない

マクドナルドと常磐堂雷おこしの対比

  • 常磐堂:「三方良し」の考え方 vs マクドナルド: 自社の利潤最大化のみを目標とする考え方
  • 「三方良し」=「売り手良し、買い手良し、世間良し」→ 商品を売ることで、自分だけじゃなくて買ってくれた人や社会全体も利益を得る
  • 筆者の主張: マクドナルドは自社の利潤最大化だけを考えた → 低価格化 → 業界全体が値下げ競争 → デフレ

 ⇒ 「三方良し」の考えにもとづいて商売をすべき

マクドナルドの考え方:「プラグマティズムの作法」の①にはあてはまるけど、②は満たしていない
 利潤最大化の考え方は社会全体のことを考えていないので、品性のある目的・意味とは言えない

常磐道の考え方:「プラグマティズムの作法」の①も②も満たしている

書籍情報

藤井聡(2012)『プラグマティズムの作法~閉塞感を打ち破る思考の習慣~』、技術評論社